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お見合いおじさんが聞く!その5「結婚を前提に付き合ってください」 オネット女子に婚約卒業生が出ました!

time 2016/07/19

大宮冬洋さんの「お見合いおじさんが聞く!」その5!

まさにご縁だよな〜。

おめでとうございます!\(^フ^)/

婚活

僕の数少ない趣味の一つは「恋バナ」です。食事会を主催することも好きなので、独身男女の出会いの場をセッティングしちゃうこともあります。2014年の春からは「お見合いおじさん」になることを宣言して、その活動報告を日経ウーマンオンラインにて連載させてもらっていました。成婚率ゼロのまま連載は終了しましたが、我がオネット(大宮ネットワーク)メンバーのその後は気になりますよね。盟友のイラストレーターつぼいさんと一緒に、彼らを引き続き応援していきます!

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「結婚を前提に付き合ってください」 オネット女子に婚約卒業生が出ました!

 みなさん、聞いてください。我がオネット(大宮ネットワーク)に卒業生が出ました! 恋愛は苦手だけど辛抱強さと向上心は人一倍の書店員、原田尚子さん(仮名、35歳)ですよ。といっても、オネットでのお見合いによる成果ではありませんけどね……。

 原田さんがオネットに加入したのは昨年10月。僕は半年間で2名の男性を彼女に引き合わせましたが、いずれともご縁がなかったようです。では、原田さんはいつどこでどのようにしてお相手を見つけたのでしょうか。興味津々です。都内のアジア料理店に来てもらい、一緒にランチをしながら話を聞くことにしました。

「結婚を前提に付き合って下さいと言われたのが6月の中旬です。承諾はしましたけど、具体的な話が進んでいるわけではありません。お互いに丁寧語で話していますし、お泊りデートもしていません。私はガツガツ来られると気持ちが引いてしまうので、彼との距離感はちょうど良いと感じています」

 淡々とした調子で答えてくれる原田さん。浮かれていないあたりがリアルに結婚を感じさせます。婚約者の健太郎さん(仮名、39歳)と会ったのは、学生時代からの親友の結婚式。なんと! 今さらそんなわかりやすい場所での出会いがあるんですね……。

「彼は、結婚した友だち(新婦)のお兄さんです。学生時代に家に遊びに行ったことがあり、そのときも一緒に食事をしたので何となくは覚えていました。特にとっかかりがない人なので印象は薄かったのですが、友だちから『うちの兄のことをどう思った?』と聞かれたので、『いい人だね』と答えたら本当に紹介してくれたんです」

 健太郎さんは関西地方で研究者として働いています。いまは一人暮らしですが、東京の家族との仲は良好で、世話焼きの妹から「お兄ちゃんも早く結婚しなよ」と急かされたのでしょう。実際に原田さんを紹介してくれるのだから、お兄さん想いの優しい妹ですよね。

 色白の小柄でかわいらしい雰囲気の原田さんは、「一部の男性からは熱烈にモテるけれど、いきなりベタベタされるのは苦手」という感覚の持ち主。恋愛経験が少ないため、初期段階で燃え上がっている男性を適当にいなす技量はないのです。だからこそ、「友だちと話し方がそっくり」で地味だけど穏やかな健太郎さんに心地良さを感じたのでしょう。

「3年間も婚活をやり、何十人もの男性と会ったからこそ、彼のことが『なんとなくいいな。信用できそうだな』と心にひっかかったのだと思います。顔がすごく良かったり、話が面白かったり、お金持ちだったりするわけではないので、以前の自分だったら見逃していたと思います。婚活をやったことで、男性を(結婚相手候補として)ちゃんと見るようになりました」

 たくさんの男性とお見合いすることで、相場観やアンテナが磨かれていったということですね。ちょっと言葉は悪いけれど、健太郎さんは「掘り出し物」だったのでしょう。

 お化粧が苦手だったという原田さんですが、デートやお見合いを繰り返すうちにキレイになっていきました。原田さんによれば、身綺麗にしていると男性の反応が面白いほど違うのです。

「同窓会に行ったとき、たくさんの男性がそばに寄って来てくれるんです。メイクや服装は大事だとこの年齢になってようやく気づきました(笑)」

 実は、原田さんは今年に入ってから「もう婚活はやめようかな」と思っていたそうです。この3年間で、大手の結婚相談所に入り、「お見合い塾」も受講し、各種のお見合いパーティーや街コンにも参加したので、「やり切った」感があったのでしょう。一方で、学生時代の同級生や会社の同僚を見ていると、結婚して不幸せになるケースも少なくないのだそうです。

「同級生は3人に1人ぐらいの割合で離婚しています。会社では不倫している人が目立ちます。30歳を過ぎた頃に『みんな結婚しているので自分もがんばろう』と思って婚活をやってみましたが、結婚したからといって必ずしも幸せになれるわけではないと気づきました。好きな人がいても一緒にいるだけでいいのではないでしょうか。私にとっては、恋愛や結婚よりも、自分自身の生活や仕事、友だちとの時間のほうが大切です」

 このような心境に達したからこそ気持ちに余裕が生まれ、健太郎さんからのアプローチにすんなりと応えることができたのかもしれません。恋愛や結婚を人生の最大目標にしてしまうと、相手選びの基準が自分でもわからなくなってしまいますからね。

 一緒にいて居心地が良くて誠実な人ならばとりあえず付き合ってみる。結婚するかしないかは後で決める。結婚したとしても全面的に依存したりはしない。こんな軽やかなスタンスのほうが幸運を呼ぶ気がします。

「遠距離恋愛なのでまだ数えるほどしか会っていません。でも、3回目のデートのときに『結婚を前提に付き合ってください』と言ってもらいました。前日は緊張して眠れなかったみたいです。真面目な人なんですね」

 あくまでも余裕の表情の原田さんですが、婚活がとりあえず終わったことは大きな解放感があったようです。

「彼に告白してもらった夜、一人でDVDを観ながらワインを飲んでいたんです。トム・ハンクス主演の『ターミナル』という映画で、空港の待合室でひたすら過ごすはめになった男性の話でした。婚活をしても出口が見えなかった自分と重ね合わせて号泣してしまいましたよ」

 原田さん、3年間よくがんばりましたね。お疲れ様でした。そして、おめでとうございます。健太郎さんと一緒に、結婚生活という長旅を楽しんでください。ご多幸をお祈りしています!

著者プロフィール

大宮 冬洋
大宮 冬洋
 1976年埼玉県所沢市生まれ、東京都東村山市育ち。男三人兄弟の真ん中。一橋大学法学部を卒業後、ファーストリテイリング(ユニクロ)に入社して1年後に退社。編集プロダクションを経て、2002年よりフリーライターになる。
 高校(武蔵境)・予備校(吉祥寺)・大学(国立)を中央線沿線で過ごし、独立後の通算8年間は中央線臭が最も濃いといわれる西荻窪で一人暮らし。新旧の個人商店が集まる町に居心地の良さを感じていた。今でも月に一度は西荻に「里帰り」している。
 2012年、再婚を機に愛知県蒲郡市に移住。昭和感が濃厚な黄昏の町に親しみを覚えている。平日の半分ほどは東京・門前仲町に滞在し、東京原住民カルチャーを体験中。

<著書>
『30代未婚男』(リクルートワークス研究所との共著/NHK出版 生活人新書)
『ダブルキャリア』(荻野進介氏との共著/NHK出版 生活人新書)
『バブルの遺言』(廣済堂出版)
『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』(ぱる出版)
『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)

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